FXの金利変動リスクについて

日本円は金利が非常に低いですから、売る通貨としては最適だと言えるでしょう。例えば、日本円を売って豪ドルを買い、その金利差によるスワップポイントで稼ぐというのはFXの常套手段の一つです。しかし、金利は日々変動しているという点に注意が必要です。金利そのものは市場で決まるというのが基本的なことなのですが、政策の影響を非常に受けやすいという特徴もあります。

例えば、現在の日本円の金利が非常に低いのは日銀の金融政策によるところが大きいでしょう。ドルやユーロも同じで、ドルはFRBの金融政策の影響を受けますし、ユーロはECBの金融政策の影響を受けます。ですから、それぞれの国の中央銀行が政策を発表するタイミングは、FXの取引を行う上では非常に大きなものだと考えられます。安定的にスワップポイントで稼ぎたいという人もいますが、先ほど例に挙げたように、日本円を売って豪ドルを買っている場合を考えてみると、日銀が利上げを発表したり、あるいはオーストラリアが利下げを発表したりすると、豪ドル円のレートは一気に豪ドル安に進む可能性があります。

このようなタイミングで豪ドルの買いポジションを持っていると大きな損失を発生させてしまう可能性がありますから注意しなければなりません。FXの取引を行う際には、この点には十分に気をつけなければなりませんから、中央銀行の政策決定会合やその発表などについては、良く注意しておく必要があります。

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